区画の更新の案内が届いた日
工場で検品のパートをしている澄子です。レシートの束の話の続きを書きます。
区画の更新の案内が届いた日から、畑に出ていったお金と、とれた野菜の値段を、何度も並べ直しています。
| 畑に、1年で出ていったお金 | 金額 |
|---|---|
| 苗・種 | 1万4,600円 |
| 肥料・土 | 9,800円 |
| 支柱・ネット | 6,400円 |
| クワ | 3,200円 |
| 区画の使用料 | 8,000円 |
| 合計 | 4万2,000円 |
| とれた野菜を、 スーパーで買ったら | およそ2万8,000円 |
レシートは、ホームセンターの1年分を輪ゴムでまとめておいたものです。野菜は、ノートに書き出して、スーパーのチラシの値段でひとつずつ数えました。
4万2,000円から2万8,000円を引くと、1万4,000円。買うより、多く出ていました。
「野菜は畑で作れば、
買うよりずっと安い」
市民農園の一区画を借りてから、ずっとそう思ってきました。
苗の値段も、肥料の値段も、区画の使用料も。どれも、私の力では変えられないものばかりです。
野菜を書き出したノートの、
次のページに書いたこと
足し終えたレシートを輪ゴムでまとめ直して、野菜を書き出したノートの次のページに、入ってくるお金と出ていくお金を、全部書き出したんです。
- 入ってくるお金
- 夫の年金(66歳)
- 私のパート代(工場の検品・週4日)
- 畑に出ていったお金
- 苗・種、肥料・土、支柱・ネット、クワ 3万4,000円
- 区画の使用料 年8,000円
- 合わせて、1年で4万2,000円
- とれた野菜は、買えばおよそ2万8,000円
ペンを置いて、更新の案内のはがきを見ました。来年の使用料も、年8,000円。畑は、来年も更新します。
野菜は畑で作れば、買うよりずっと安い。そう信じきっていたことを、今はとても後悔しています。
だからブログの最後に、「今のうちに一度、これからのお金を見直そう」と書きました。
このページでは、その続きを書かせてください。
書き出したものを、見直して
書き出したものを何度見直しても、「出ていくお金」の欄には、削れるものが見当たりませんでした。節約なら、もう畑でしてきたつもりです。その畑も、好きで続けたいものでした。
残るのは、「入ってくるお金」の欄です。
でも、そこに並ぶのは、どれも額が決まっているお金。
夫の年金は、国が決める額。
私のパート代は、時給と週4日で決まる。
貯金は、使えば減っていくだけ。
節約のつもりの畑にも、お金は出ていくのに、自分の手で増やせるお金が、ひとつもなかったんです。
来年の区画の更新の案内は、もう台所のテーブルの上にあります。
あなたの「節約のつもり」と、
入ってくるお金は
ここまで読んで、「うちは畑はやっていないから」と思った方もいると思います。
畑でなくても、「節約のつもり」で続けていることは、どの家にもあると思います。私の畑のように、足してみるまで、本当はいくらかかっているのか分からないものです。
そのうえで、少しだけ、ご自分の家の「入ってくるお金」を、思い浮かべてみてください。
- お勤めやパートのお給料(決めるのは、会社や時給と働ける時間)
- 年金や手当(額を決めるのは、国や会社)
- 貯金(使えば、減っていくだけ)
この中に、自分の手で増やせるお金は、何本ありましたか。
私の家は、0本でした。
出ていくお金は、苗の値段のように、こちらの都合と関係なく上がっていきます。入ってくるお金は、誰かが決めた額のまま。
0本だった方は、10月の私と同じです。
私も、レシートの束を足すまでは、「夫の年金と、私のパート代と、畑の野菜で、なんとかなる」と思っていました。
「私には無理」
そう決めていた理由
レシートの合計を見て、春に苗を買った日のことを思い出しました。隣の区画の人が、言っていたんです。
「今年は苗が
高かったねえ」
あのとき私は、とれたら元が取れるから、と笑っていました。元は、取れていませんでした。
それでも、「じゃあ、私が増やそう」とは思えませんでした。収入を増やすなんて、私の暮らしには出てこない言葉です。
その夜、野菜を書き出したノートの、まだ空いているところに、「私には無理」と思う理由を書いてみました。
- 野菜を書き出したノートに書いたこと
- 畑とパートで、一日が終わる
- パソコンは、触ったことがない
- 夫に言ったら、笑われそう
- 新しいことは、若い人の話
書き終えてから、ひとつずつ、横に印をつけてみたんです。
「やってみて、だめだったこと」か、「やったことがないこと」か。
印は、全部「やったことがない」の方につきました。
- 畑とパートで、一日が終わるやったことがない
- パソコンは、触ったことがないやったことがない
- 夫に言ったら、笑われそうやったことがない
- 新しいことは、若い人の話やったことがない
「無理」だったのではなく、
「やったことがない」
だけでした。
入ってくるお金の欄が0本のままだったのは、増やす方法がなかったからではありません。私が先に「無理」の欄に入れて、見ないようにしていたからでした。
今こうしてブログを書いていることも、あの夜の私なら、迷わずその欄に入れていたはずです。
もしよければ、あなたが「私には無理」と思う理由も、書き出してみてください。そのうち、やってみてだめだったものは、いくつありますか。
もし、入ってくるお金が
もう一本あったら
その日、野菜のノートの続きに、これからの5回の更新を、2通りに書いてみました。
- 更新の案内が届くたびに、使用料と苗の値段を数える
- 苗を買うとき、ひとつ減らそうか迷う
- 隣の区画の人の「高かったねえ」に、うなずくだけ
- 畑を続けるかどうかを、お金で考えてしまう
- 更新の案内が届いても、迷わず続けられる
- 苗を、育てたい分だけ買える
- 隣の区画の人と、苗の値段を笑って話せる
- 畑を、好きだから続けられる
どちらも、同じ私の5回の更新です。
違うのは、入ってくるお金の欄に、自分の手で増やせる一本があるかどうかだけ。
大きな額でなくていい。苗の値段が上がっても、畑も暮らしも揺れない一本。
そう考えたら、「収入を増やす」は若い人ががんばる話ではなく、好きな畑を、これからも続ける話になりました。
もしよければ、ご自分の家のこれからも、2通りに思い浮かべてみてください。
ただ、その一本をどう作ればいいのか。私には、見当もつきませんでした。
調べ始めると、目に入るのは「スマホだけで月◯万円」「年金にもう一本の収入を」といった話ばかり。畑のレシートを足したあとだと、どれも本当のことに見えてしまうものです。
そんなとき、このブログを運営している赤原さんから、そういう話の裏側を教わりました。
もし、私の話に少しでも
共感してくださったなら
考えておいてほしいことを、4つ書いておきます。赤原さんから教わったことです。
うまい話に、すぐ飛びつかない
「案件を保証します」というスクールや、「高い商品を人に紹介すれば、報酬がもらえる」という話。それがなぜ危ないのかを教わってから、うまい話を見ても、まず「これは誰が得をする話なのか」を考えるようになりました。
1年分のレシートを足したばかりの私が、だまされるわけにはいきません。少なくとも、焦って誰かの話に乗ってしまうことは、もうないと思います。
「稼ぐ」ではなく「守る」ためのお金
収入を足すといっても、60代から会社を作るわけでも、大きな事業を始めるわけでもありません。
私が考えているのは、大金持ちになることではなく、夫婦の暮らしと、好きな畑と、ささやかな幸せを守る力を、今のうちに持っておくこと。
大金持ちにならなくていい。そう考えたら、現実的な話に感じられました。
誰かと競うものではない
「そもそも、誰かと競うものでもない」とも言われました。
私はもう63です。若い人たちと同じように、夢や希望を語って、キラキラしながらガンガン勝負する。そんなことは無理だと思っていました。
でも、それも必要ないと言われたんです。
お金の「性格」を書き出す
夫の年金と、私のパート代。入ってくるお金を書き出したら、その横に、そのお金を得るために何を差し出しているのかを書いてみてください。
自分がお金を得るために、何を費やしているのか。それをはっきり知ることが大事だと言われました。
実際に私も、この内容を理解して、一つひとつ、自分を守るためのお金づくりができてきた感じがしています。今は、このブログの運営も含めて、できるようになりました。
ここまでの話を踏まえて、具体的にどう動けばいいのか。その具体例も、赤原さんが無料で公開してくれています。
赤原さんの話は、
無料のメールで
学ぶことができます
実業家
手がける事業は、
主な実績
- 行政案件を
受注する会社 (最大取引先はJR)を 指導 - Jリーグの
クラウドファンディングを 統括 - 2019年、
イタリア王家の サヴォイア家から 騎士の称号を 受勲
現在
淡路島で
メールは「赤原」から届きます。
赤原さんが、自分の歩みを絵に描きながら話している動画です(1分49秒)。
読んでみて、自分には要らないと思ったら、
それで構いません。
やらないことも、ひとつの選び方だと思います。